こんにちは。ノリです。
去年の11月頃、友達からこんな質問がLINEで送られてきました。
仕事で100人の男性にインタビュー中なのです。
「あなたが父親になったなーと思ったのはどんな時ですか?」
その時、ボクの出した答えは
「妻から妊娠を告げられた時が最初。だけどこの時は普通に親
になったんだという感覚。今改めて考えると、娘を嫁に出す時、
娘を託すヤツが表れた時に初めて父親になったと思うかも知れ
ませんね。」
こんな返事を出しておきながら、「ちょっと違うかな」とこの
答えが頭から離れなませんでした。
そんな時
『ほぼ日イトイ新聞』の中で日本の霊長類研究の第一人者、京
都大学総長の山極壽一先生と糸井さんの対談を読んで、思わず
「これだ!!」とヒザを叩いた内容がありました。
ゴリラは家族的な集団をつくっていますから、人間家族の起源
を考えるときには、ゴリラを念頭に置いたほうが理解しやすい
ことも多いんですよ。たとえば、ゴリラの父親は、メスや子どもたちによって成り立
つもので、自覚によってつくられるものではありません。いくらオスが「俺はお前の父親だ」と言っても、子どもに認め
られなければ、父親にはなれないんですよ。人間も、いくら父親らしく振る舞おうと思っても、子どもに拒
否されたら、父親として振る舞えません。
そう、娘からマジ真剣に「お父さん、ありがとう」と言われた時、
その時に初めて「父親になった」「父親にさせてもらえた」と思
うんだと自分で納得しました。
ボクにはその瞬間はまだ訪れてない。
まだまだ半人前の親なんでしょうね。